糖尿病 透析

糖尿病になると、糖尿病性腎性になり、糸玉体が破壊される

腎臓の働きは、血液中の水分や塩分のバランスを一定に保つ、血圧をコントロールする、赤血球を増加させる、各種ホルモンを分泌する、ビタミンDを活性化して骨を丈夫にするなどの働きが挙げられる。糖尿病の3大合併症の1つである、糖尿病性腎症は、糖尿病になり高血糖状態が続く事で、腎臓内の糸球体の毛細血管が破壊され、腎臓の機能が低下し、最悪、腎臓の機能が停止してしまう状態だ。

糸球体とは、多くの毛細血管が球状に集まった組織で、その形状が糸を丸めて球にした形状ゆえに、この様に呼称される。その機能は、尿の濾過だ。血液中の老廃物を濾過し、尿を作り出す。糸球体は、腎臓の中に約100万個も存在すると言われ、様々な成分を濾し分けている。体に必要な組織、成分、たとえばタンパク質や赤血球、白血球、その他ミネラル類などは糸球体を通過せず、もう一度血中に戻って行く。一方、老廃物などの不要な成分は、尿と共に排出する。言わば、血液の「ざる」の様な組織であり、必要な組織、成分と不必要になった成分を、分離・濾過しているのだ。

糖尿病性腎症を発症すると、高血糖状態が続く事で、糸球体の血管が硬くなる、つまり動脈硬化を起こしたり、糖分の多いドロドロの血液によって、血管が損傷する。すると、糸球体の網目が次第に裂けて大きくなり、正常に濾過が出来なくなる。体に必要な組織、成分も、大きな粒子であれば、裂けて大きくなってしまった編目を通過してしまい、尿中に流れ出してしまう。

この様な状態になると、当然、体も不調を訴えるようになり、糸球体は、最終的には尿を作らなくなる。タンパク尿の検査を行ない、もし尿中にタンパクが出ているなら、タンパクは本来、尿中には存在しない物質なので、糸球体が損傷している事が考えられる。

糖尿病性腎症の治療方法としては、人工透析治療により、血液中に溜まった、尿を抜く治療が必要となって来る。糖尿病性腎症を発症しないためには、血管を強くする事、血管内の老廃物を取り除く事などが挙げられる。

糖尿病患者の食事は、タンパク質を最初に、炭水化物を後に摂取する

糖尿病患者は、食事療法を行わなければならない。過食やまとめ食いを控え、インスリン受容体の働きを良好に保つ事で、インスリンが効率的に使われるようにしなければならない。糖尿病患者の食事は、タンパク質を最初に、炭水化物を後に摂取するのが基本だ。

糖尿病の食事療法のポイントは、その食べ方と食べる量にある。まず食べ方だが、1日3食、必ず摂るようにする。朝食や昼食を抜いたり、あるいは、まとめ食いをすると、一度に多量のインスリンが必要になるため、膵臓への負担が増大する。また、極端な空腹状態で食事を摂ると、体が次の空腹状態に備えて、栄養を備蓄しようとするため、どうしても皮下脂肪が溜まりやすくなるので、3食摂る事が肝心だ。

食べる量だが、インスリンの働きに無理のない量に留める。そうする事で、糖分を必要量利用する事が出来、高血糖の防止につながる。過食は禁物だ。使用する糖分は、砂糖の代わりに、アステルパームのような人工甘味料を使用しても良い。こうして、膵臓に余分な負荷をかけないようにする。また、現在、糖尿病の治療中で薬を服用している時であっても、食事療法は欠かせない。日本人の糖尿病の約95%を占める2型糖尿病の場合、血糖値のコントロールを薬だけで行うことは困難だ。治療は、食事療法が基本にあり、その上に、運動療法や薬物療法がなされると言っても過言ではない。逆に言えば、適切な食事療法によって、初めて、運動療法や薬物療法の効果を高める事が出来るのだ。

食事のスピードは、意識してゆっくりめに、よく噛んで食べるようにする。満腹感は、血液中の糖分が増えた事を、脳が感知して感じられる。食事を摂る事により血糖値が上昇し、脳の視床下部にある満腹中枢が血糖値の上昇を感知するまで、20分程度かかるとされる。早食いをすると、血液中の糖分が増加するより先に、胃に食べ物が送り込まれてしまうので、満腹感を感じる前にどうしても過食となり、肥満につながる。

食べ方という点では、食べる順番もぜひ意識しておくべきだ。食事によって血糖値が急激に上がることを避けなくてはならない。そのためにまず、野菜や海藻類、きのこなど、血糖値の上がりにくい食品から先に食べる事により、空腹感をある程度解消するようにする。次に、肉や魚などのタンパク質を摂り、そして血糖値を上げやすいパンやごはんなどの炭水化物は、一番最後に摂るようにする。これが、糖尿病患者の食事療法の基本だ。

糖尿病には、食事運動薬物各療法を、家族が管理して看護する事が重要

糖尿病の看護については食事療法、運動療法、薬物療法をある程度管理する看護が重要だ。病院では勿論の事、家族も看護のあり方を考えなければならない。一方で、患者自身は病気のためとはいえ、様々な行動制限があり、やりたくないことをやらなければならないので、精神的にストレスがたまって来る。がんなどの重篤な疾患に罹患した場合に、鬱状態に陥る患者が多いように、糖尿病患者も、場合によっては病気に対し、悲観的になってしまう事もあるだろう。従って、家族は、患者に対して精神的なケアも行う必要がある。

しかしながら、患者は当然だが、看護する家族も、行動が制限されている事に変わりはない。場合によっては、患者よりも家族の方が、精神的な問題を抱える事にもなりかねない。このような事にならないように、なるべく、看護が楽になる方法を考える事が大事だ。「患者のありのままの生活環境」に視線を注ぐ事で、患者との距離が近くなり、看護がしやすくなる。糖尿病の治療方針は、患者の生活次第だ。患者が1日何回、どのような食事を摂り、どの程度体を動かし、薬が飲めないのはどのような時か。こうした情報が、使う薬の種類や通院頻度などを左右する。

糖尿病患者は感染症を引き起こしやすい。専門知識を持った看護師が看護に当たるのなら、リスクの高い口腔ケアや、排泄介助なども、介助士に任せ切りにしないメリットもある。要は、看護師、医師、そして家族が病気に理解を示し、総合的な看護に当たる事が重要なのだ。

糖尿病の感染症で足の壊疽をまねく、これを糖尿病性壊疽という

糖尿病の合併症の1つとして、糖尿病性神経障害の1つである糖尿病性壊疽が挙げられる。糖尿病性壊疽は、糖尿病による高血糖値が継続する事で、身体の血行障害や神経障害、抵抗力の低下を発症し、手足などの四肢の小さな傷から細菌が侵入し、皮下組織を侵食し、徐々に細胞が死滅して行く。死滅した細胞は再生することなく腐敗して行き、最終的には骨までもが腐敗してしまう恐ろしい症状だ。

壊疽の原因となる血行障害は、糖尿病の高血糖状態による動脈硬化が原因で、進行していくと血流が悪化、細菌を殺す白血球なども減少してしまう。その結果、傷口に付着した細菌を殺す事が出来ず、徐々に細菌を繁殖させて行く。また、高血糖状態が末梢神経へも悪影響を及ぼし、痛みといった感覚を正常に伝達させる事が不可能となる。そのため、足などに怪我をしてしまった時も、痛みを感じないため、そのままの状態で放置してしまい、結果として壊疽発症していまうのだ。

血行障害に起因する抵抗力の低下も、壊疽を引き起こす原因であり、細菌に対抗する力が不十分であるため、細菌は血液中に侵入し、その血液が体全体に細菌を運び、敗血症という病気を引き起こし、敗血症で死亡する場合もある。壊疽を発症し、敗血症を併発しかねない場合、患部を切断するという悲惨な事になる。糖尿病性壊疽は足や指先などに、紫色や黒色の部分が見られるという特徴があるため、糖尿病患者は、普段から足などの末端部分を注意して観察する事だ。

糖尿病性壊疽の治療法としては、壊疽の原因となる血行障害を改善するための投薬治療や、血管を風船のような治療器具で拡げる「バルーン治療」などを行う。また、患部を迂回して血管を作る、血管の「バイパス手術」も、行われる事がある。神経障害が原因の場合は、抗生物質の投与などが、治療方法として挙げられる。

ソルビトールは、糖尿病の合併症の1つとして考えられている

ソルビトールとは、ブドウ糖を合成して生成され、糖質甘味料に分類され天然にも存在する甘味料である「糖アルコール」の一種だ。工業的には、トウモロコシやイモの澱粉などを原料として生成される糖、水飴に水素を添加して製造される。砂糖の60%の甘味度があり、甘味料として用いられる。バラ科の果実(梨、リンゴなど)にも多く含まれる。食品添加物として、正式に認可されている甘味料だ。同じ人工甘味料であるキシリトール同様、緩下作用もあるので、一度に多量を摂取すると下痢を起こす事がある。

しかし一方で、ソルビトールは、糖尿病の三大合併症を引き起こす原因の一つと考えられている。ブドウ糖は、細胞で一部がソルビトールに変化し、果糖に変性して代謝される。糖尿病で高血糖状態が続くと、ブドウ糖をソルビトールに変換する酵素が、ソルビトールを大量に生成してしまう。大量に生成されたソルビトールを果糖に変性させる酵素の分泌が不足する状態となり、ソルビトールが細胞の中に蓄積されてしまう。

以上の状態により、神経や血管などに障害が起こると考えられている。腎臓、網膜、神経の細胞は、特にソルビトールを大量に生成しやすいので、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害などの三大合併症を引き起こしやすい状態となる。この中で、神経障害の治療には、神経障害の原因物質であるソルビトールの生成を抑える、「アルドース還元酵素阻害薬」の使用が挙げられる。治療を始めると、一時的に痛みが悪化する事がある。治療の途中で一時的に症状が悪化する事があるという点を理解し、痛みが悪化したからといって、自己判断で治療を中止する事なく、治療を続けるようにすべきだ。

糖尿病による血糖値の上昇で、過度の眠気をもよおす事もありうる

糖尿病と眠気には関係がある模様だ。1型糖尿病も2型糖尿病も、原因不明の眠気に襲われるが、眠気の症状は非常に似ている。最初に現れるのは、高血糖が直接関係した症状だ。75g糖負荷試験(食後2時間血糖値)で80~140mg/d!未満を超えると、尿中に糖が排出される。尿中の糖の値がさらに高くなると、腎臓が大量の糖を希釈するために余分な水分を排出し、多尿症という状態になる。過剰な排尿により、異常な程、喉の渇きを生じる多渇症という状態も併発する。カロリーの多くが尿中で失われるために、体重が減少する。その代償として、強い空腹感を感じる。同時に、強い眠気にも襲われるのだ。

糖尿病の症状には確かに、眼のかすみ、吐き気、運動持久力の低下と共に、眠気が挙げられている。特に、眠気を異常に感じるという人は、糖尿病の疑いがある。血液検査を受ける必要があろう。たかが眠気だが、重篤なサインかもしれない。しかし、何よりも疲労をためず、毎日良好な睡眠をとる事が一番大切だ。眠気を感じているだけの人は、食事療法も何も行っていないので、炭水化物を多量に摂り入れる事で血糖値が急上昇し、血糖値を下げるため、膵臓から多くのインスリンが放出され続ける。

血糖値が下がる頃にも、糖尿病特有の異常な眠気が出る事が分かっている。また血糖値200㎎/d!を超えると、血管の内皮を傷つける。糖尿病はそれ程、人体に悪影響があり、症状として眠気を併発すると思われる。もし、上記のような症状があるのならば、早急に、健康診断で血糖値を測るべきだろう。勿論、ヘモグロビンA1cの値も計測してもらうべきだ。「隠れ糖尿病」といって、空腹時血糖値は意外と低い人も多いのだ。

長期的な過度の飲酒習慣は、糖尿病の発症トリガーともなる

適度なアルコールの摂取は、健康、長生きを促進する場合もある。例えば、1日に赤ワインをグラス1杯飲む習慣を持つ人は、アルコール摂取量ゼロの人と比較して、糖尿病の発症率が4割も低いという調査研究がある。これは赤ワインに含まれるポリフェノールが、体内の活性酸素を抑制するように働いた結果と考えられる。しかし、適量を超えた過度の飲酒を続けると、次第に体の各器官が不調をきたし、様々な病気を誘発する事になる。

適量を超えた場合は、次第に肥満となり、生活習慣病や他の疾患を誘発する。つまり、問題は「適量」か否かだ。糖尿病の治療では、一般に「禁酒」がすすめられるが、条件を満たす場合は、「適量」であれば、飲酒は、大きな問題とはならない。また、「糖尿病予備群」の人についても同様だ。さらに、飲酒の習慣を有する人は、1週間に1~2日の「休肝日」を設けるのが理想的だ。

血糖値コントロールにアルコールが及ぼす影響としては、肝臓がアルコールを分解する過程で、肝臓にグリコーゲンとして蓄えられた糖が血液中に放出されるため、血糖値が上昇する。また、長期的に過度の飲酒習慣を持つ人は、グルコースとヘモグロビンが血中で結合して生成される糖化物であるグリコヘモグロビン値が高くなり、血糖値コントロールが良好に働かなくなって行く。また、極度の空腹時にアルコールを摂取すると、肝臓がアルコールを代謝するのに追われてしまい、体内に蓄えられた物質を糖に分解する働きが弱まるため、エネルギー源となるブドウ糖が足りず、低血糖発作を起こす危険がある。

体内に入ったアルコールは、胃で吸収された後、約10%が呼吸で排泄、約90%が肝臓で代謝され、最後には炭酸ガスと水になる。この過程で、脂肪酸やコレステロール、乳酸が増加し、健康を脅かす要因が蓄積される。また、過度の飲酒がによる脂肪肝は、インスリンの働きを弱める事になる。この様に、アルコールの摂取は、あくまで「適度」に留めておくべきだ。

stz、ストレプトゾトシン糖尿病は、ランゲルハンス島を破壊する

stzは、ストレプトゾトシンの事だ。ストレプトゾトシンは、ある種の放線菌が生産する二次代謝生成物で、膵臓のβ細胞に損傷を与え、糖尿病状態にする。放線菌とは、放線菌目に属する細菌の総称だ。菌体は多少分枝した幅1.5μmの菌糸状で、時に球菌状、杆菌状に分断し、そこからまた菌糸をのばす。増殖は上記のような分裂のほか、分生子や胞子形成などでも行われる。このため、真菌植物との中間に位置すると考えられるが、原核細胞(核を持つ細胞)であることや細菌鞭毛を持つ事などから、細菌に分類されている。

ストレプトゾトシンは、膵臓のランゲルハンス島を選択的に破壊する物質で、マウスを使った実験で、1回の投与により大部分のβ細胞が脱落し、1型糖尿病を引き起こす。ストレプトゾトシン投与20日後のマウス膵臓組織では、ランゲルハンス島は萎縮し、明瞭な島構造は確認出来なくなっている。マウスにストレプトゾトシンを投与した、膵臓のランゲルハンス島の免疫組織染色像を見ると、正常のマウスに比べ、β細胞の消失が顕著に見られる。ストレプトゾトシンによる、膵臓のランゲルハンス島β細胞の破壊、脱落により、インスリンの分泌が出来なくなる病態になる。

このタイプの1型糖尿病の発症は、小児や若年者に多く、原因としては、本来は病原体等の異物を除去する為に働く体内の免疫系が、何らかの異常により自分自身の組織を攻撃してしまう自己免疫や、ウイルスへの感染が考えられている。インスリンを毎日注射で補わないと、著しい高血糖状態が続き、生命の危険に晒される。ストレプトゾトシンによる糖尿病は、以前は、インスリン非依存型の2型糖尿病に対し、インスリン依存型糖尿病と呼ばれていた。

過食は糖質の過剰摂取となり、結果としての肥満は糖尿病の原因に

過食は糖質の摂取量過剰になり、膵臓を酷使してインスリンの分泌を低下させる。過食の結果肥満になり、中性脂肪を多く蓄えた脂肪細胞が増えれば増える程、脂肪細胞から、インスリンの働きを阻害するホルモンであるレジスチンや、遊離脂肪酸が分泌され、インスリンが働きにくくなる。

同じ体重でも皮下脂肪が多い人と、内臓脂肪が多い人では、インスリンの働き方の結果が異なる。脂肪細胞からは、絶えずレジスチンや、遊離脂肪酸が放出されている。内臓脂肪の増加で太れば太るほど脂肪細胞が増え、レジスチンや遊離脂肪酸の分泌量も増加し、インスリンの働きが低下する。

従って、皮下脂肪太りより内臓脂肪太り(所謂、「隠れ肥満」)の方が、より多くのレジスチンや、遊離脂肪酸を分泌する。さらに悪い事に、太れば太るほど、インスリンの働く場所であるインスリン受容体と、糖を細胞の中に運ぶ糖輸送担体であるGLUT4が減少して行く。しかし、過食が続き、血糖値は高いままなので、インスリンの必要量は益々増加。初めの内は、インスリンを分泌する膵臓はインスリンを最大限分泌するので肥大するが、最後には疲弊し果て、正常値のインスリンを分泌出来なくなる。

ゆえに、肥満、特に「隠れ肥満」は、糖尿病の大きな要因として、捉えられているのだ。以上の原因から考えると「インスリンの受容体を増やす」、「インスリンと受容体を結合しやすくする」、「糖を運ぶ輸送担体GLUT4を増やすか、または働きやすくする」事により、肥満による糖尿病の症状改善が望めると言えよう。

2型糖尿病とは、インスリン非依存型が95%、遺伝的背景の強いタイプ

2型糖尿病は、インスリン分泌低下と感受性低下(インスリンが働く場所である受容体の欠如)の二つを原因とする糖尿病だ。即ち、1型糖尿病がインスリン依存型と呼称されるのに対し、インスリン非依存率の高い糖尿病と言われる。インスリン非依存型糖尿病は、インスリンの効能が低下している状態で、インスリンが完全に欠乏しているわけではない。食後、血糖値が上昇しているのに、インスリンが適切に分泌されない、インスリンの作用に抵抗する機構が細胞の中で働いているなど、様々な原因が考えられる。

日本人が罹患する糖尿病の、約95%が2型糖尿病だ。2型糖尿病は、遺伝的要因が非常に強く、そこに生活習慣が絡みあって発症する生活習慣病だ。発症率を変動させる要因の1つとして、マグネシウム摂取量が関与しているとの報告もある。慢性炎症、飲酒習慣を有する患者には、マグネシウム摂取量の増加が、糖尿病発症抑制に効果があるとも言われている。マグネシウムを多量に含有する、硬度の高いミネラルウォーターの飲用が、糖尿病の発症を防止するという報告もある。

2型糖尿病の発症原因は完全に明らかではない。確実な事は、遺伝的に糖尿病になりやすい体質の人が、不規則な生活、過度の糖類脂質摂取、過度の飲酒喫煙など、糖尿病に罹患しやすいような生活習慣をおくる事により、2型糖尿病を発症すると考えられている。遺伝的要因で、ある人は糖尿病を発症し、別の人は発症しないという違いも報告されている。

2型糖尿病の発症メカニズムと治療について、一部では、次のように説明される事もある。通常、食事で炭水化物を摂取し血糖値が上がると、膵臓からインスリンが放出され、血糖をグリコーゲンに変換し、筋肉などに蓄える。そして、運動する時のエネルギーとしてグリコーゲンを使う。さらに、筋肉に蓄える分量が限度に達すると、今度は中性脂肪として、脂肪細胞にグリコーゲンを蓄える。そこで、一時的に血糖値が下がる。しかし、何らかの要因で、インスリンの放出メカニズムが暴走し、甘いものを見境いなく欲する状態に陥り血糖値が急上昇すると、インスリンを作り過ぎて膵臓が疲弊する。この段階で、膵臓はインスリンをこれ以上分泌出来なくなり血糖値を下げることが出来ず、糖尿病を発症する。結局、治療として、持続性・速効性インスリンの注射が必要になる事例が多くなるのだ。